O-ring test
皆さんはO-ring testと言うものがあるのをご存知でしょうか。
被検者が片方の手に何か物を持ち、反対の手の親指と人差し指で輪を作ります。
その輪を、検者が開こうとした時、被検者が手にした物が被検者にとって良いものであれば、輪を作った指にしっかり力が入り、開く事が出来ない。
逆に、あわない物を手にしていると力が入らずパカッと輪が開いてしまうというものです。
これには以前から興味はあり色々試していましたが、ある日もっと色々な方法がある事を知ったのでした。
キネシオロジーとは
それはキネシオロジー(Kinesiology)、正確には、AK(アプライド・キネシオロジー)というものです。
「キネシオロジー(Kinesiology)」とは、「キネシオ=運動」という意味のギリシャ語の語源と、「オロジー=学問」という意味の接尾語が
ついた合成語です。
医学を基礎にした身体の運動に関する筋肉の解剖、神経、物理機能、生化学機能を専門に研究する学問で、体育学とスポーツ医学に関連しています。
アメリカでは、UCLAをはじめとして、多くの4年制大学に学部があります。
これとは、別に、「アプライトキネシオロジー(AK)」というものがあり、日本語では、「応用キネシオロジー」または、「応用運動機能学」と
直訳されているものがあります。これは、上記の「キネシオロジー」とは異なります。
これは、1960年代にアメリカのドクター・グッドハートが始めたもので、身体と心の機能を筋肉反射テストから診断するというユニークなもので内臓、
背骨、頭蓋骨、骨盤、経絡、陰陽五行、ビタミン、精神、ホルモン系、感情、食事なども関連づけられ健康法として確立化したものです。
そして現在では、「アプライトキネシオロジー」から派生して30種以上のやり方が存在しているそうです。「O-ring test」や「タッチフォーヘルス(TFH)」などもその一つだったのです。
O-ring testでは指の筋肉を使って色いろ調べますが、指のように関節が沢山あり小さい筋肉群を使って調べるよりも、単関節で、
1つの大きな筋肉(例えば肩の三角筋や下腿の大腿四頭筋等)を使って調べたほうが誤差が出にくいと言う人もあります。
一方、O-ring test開発者の大村恵昭によれば、逆に大きな筋肉で調べるよりは、一番疲れの少ない小さな筋肉である指の筋肉の方が適当であり、
しかもそれらは大脳皮質の感覚領と運動領を最大限に代表している筋肉である、と述べています。
どちらが正しいという物では無く、色々な考え方があると言う事です。
どうして、自分の意思に関係なく、筋力が強くなったり、弱くなったりするのかは、たくさんの仮説、学説があるのですが、
結局の所まだよく分かっていないそうです。
砂糖は良い?悪い?
例えば、たくさんのマッチ箱の中に一つだけ「砂糖」などの身体に悪い?ものを入れ、目隠しをして左の指で触り、右の三角筋の筋力をテストする実験では何回やっても「砂糖」が入っているマッチ箱を触った時だけ明らかに筋力が落ちるのです。
これで五感で感じているわけではなく、別の感覚が判断しているということが分かると思います。
ただ、この筋力が落ちる物は人により差があります。例えば「砂糖」も、それが必要な人がやると逆に筋力が上がるのです。
絶対普遍的に『良い』とか『悪い』とか、と言う事ではなく、状況によって良くも悪くもなると言う事です。
さらに、「キネシオロジー」の訓練を積んでゆくと、指で身体を指しただけで、内臓、骨、神経、筋肉などに、病気や怪我があるか分かる、
と言う方もいます。
パワーリフティングチャンピオン
このキネシオロジー上手く利用してパワーリフティング競技でカリフォルニア州大会、全米大会、北米大会、世界大会で全て優勝した
トーマさんと言う日本人が居ると聞き早速会いに行き、お話しを聞かせて頂きました。
実際、どうやって「ムキムキ筋肉マン」の多いアメリカで、日本人がパワーリフティングを勝ち抜いて行ったのでしょうか、
さらにキネシオロジーをどのように使っていったのでしょうか、興味深い所です。早速トーマさんの生い立ちから見てみましょう。
10代から20代にかけて、私は「地上最強」を目指し肉体の修練に励みバーベルを持ち上げることに、夢中になっていました。
20歳の頃、「パワーリフティング」の台湾チャンピオン師匠の下、ベンチプレスで、100キロを上げられるようになり、
半年後には120キロと面白いように記録が伸びていた。 24歳になるとベンチプレスで、当時の大学生の日本記録180キロの重量挙げができるようにました。
身長170センチ、体重97キロの立派な体格になり、上京し得意になっていると身長153センチぐらいで体重47キロ位の92歳のお爺さんに
腕相撲であっけなく完敗してしまったんです。
そのお爺さんは「山本 哲」といい、日本での腕相撲競技の開祖で「力道山」、「アントニオ猪木」など、日本の格闘界の有名な方々は、
ほとんどこの方の弟子でした。
この先生に早速弟子入りし「力」に加え、「技」と「心」を身につけ「心技体」とも、充実させる事が出来たのです。
その後渡米し、本格的なトレーニングを開始しましたが、だんだん、成長が停滞し弱くなってきて「何かがおかしい?」と感じていました。
その頃、知人からカイロプラクターである本間先生を紹介されキネシオロジーと出会いました。
「砂糖を舐めて・・・そしたら腕を前に真っ直ぐ伸ばして、腕が下がらない様にしっかり肩に力を入れていて下さい!」
すると私の真っ直ぐ前に突き出した太い腕を、本間先生がたった小指1本で簡単に押し下げてしまったのでした。
自分ではしっかりと力を入れているつもりでしたが、自分の意識とは別のもっと大きな意識が力を落としている様な感覚で、全然力が入ってないのです。
困惑していると「車にはコンピューターが備えられていて、エンジンに傷がついたり、オイルが漏れたりすると、素早く察知し、どんなにアクセルを踏んでも、安全の為スピードが出ないように制御されています。
人間の肉体も同じように、コンピューター(潜在意識)が、肉体の中に不調和や問題を察知すると、人間が力を出そうと思っても力が出ないように
制御されてると考えると分かり易いですよ。」と教えてくださったんです。
私がアメリカに来て、パワーダウンした一番の理由は「食事」だったのです。
夕食後に、大量のアイスクリームを食べ、コーラもがぶ飲みでした。
その他にもトレーニングに、最大の欠点があることがわかりました。
それまで「地上最強になる!」事を目標に孤独なトレーニングをやってきましたが、それが大間違いだったのです。
「地上最強」という言葉を思い浮かべながら検査すると、腕に力が入らないのです。こんな「無力」の状態で強くなれるわけはありません!
「調和」や「思いやり」をイメージすると、自分でも信じられないぐらいのパワーが腕に入りました。これが自分には欠けていた事に気がついたのでした。
それから、ジムで、トレーニングの最中、出来るだけ周りに笑顔をふりまき、明るく挨拶しました。
それからと言うもの私自身の記録もグングン伸びていったのです。
限界を超えて行く為に必要だったのは「心技体」の他に、「潜在意識」の力だったのです。
砂糖やタバコ、アルコールのように、パワーダウンさせる物質の他に、中立の物質やパワーアップさせる物質もあるんです。
そう言って、もともとは、病気のための万能薬らしい「TAHITIAN NONI JUICE」を試してみると、それまで絶対に握れなった
「スーパーグリッパー」という握力を鍛える器具の最高「100kg」がなんと玩具のように簡単に握れてしまったのです。
自分の限界を、20〜30%も一気に超えられたのでした。
それから、2000年には、「パワーリフティング」において、カリフォルニア州大会、全米大会、北米大会、世界大会で、全て優勝することができました。
筋肉痛は心の痛み?
ある時、身体のある部分が痛かったのですが、自分では、トレーニングによる筋肉痛だろうと思っていたのです。
しかし診てもらうと「1995年から1996年にかけて、東京で、お姉さんと喧嘩していましたね。
その時の喧嘩がまだあなたの心に残っていて、それが痛みとして現在出てきているのです。」と診断され驚きました。
確かにその時期に、私は、東京で姉と大喧嘩して、約1年間、お互いに口をきかない絶交の時期を経験していたのです。
解決したつもりでしたが、トラウマとなって5年間も心の奥底に沈殿していたのです。
そこで、特殊なテクニックを使う治療をやってもらい、その記憶の定義付けを変えると、嘘のように身体の痛みが消えてしまいました。
トーマさんの実験
「水」での実験では、ただの「水」をコップに入れ、下に「ありがとう」と「ばかやろう」と書いた紙を敷く。そして「ばかやろう」を敷いた「水」を飲むと、筋力が弱くなることがわかりました。
同様に、この「水」に「ばかやろう」と「ありがとう」という「念」をそれぞれ入れ、飲むと、やはり、「ばかやろう」という「念」を入れた「水」では、
筋力が弱くなり、「ありがとう」という「念」を入れた「水」では、筋力が強くなることもわかりました。
同じ「水」でも、全く違う性質に変化するのです。
知り合いの名前を紙に書いて丸め、わからないようにかき混ぜてから、筋力を調べると、やはり、筋力が上がる名前の紙と下がる名前の紙がありました。
丸めてある紙を広げて見ると自分が「好き」とか「嫌い」と思っていた結果と違っていました。顕在意識と潜在意識は必ずしも一致しないのです。
潜在意識では、頭で考えた事よりも、高い次元から広い視点で、大局的な見地で判断しているのです。
何回も、「キネシオロジー」を使っていると、この両者の違いがわかってきます。
そして、だんだん、顕在意識が、潜在意識に近づいてくるのです。
そうすると、人生を幸せに、健康に、楽しく生きやすくなるのです。
私自身の体験1
なんかお話を聞いているだけでも楽しくなってきますよね。
もう聞いているだけではいられません、早速セッションを申し込んで私もやっていただく事にしました。
まずは、お酒を調べてみると全然力が入りません。私は全くの下戸なのです。
次に、タバコ・ライター・チョコ・洗剤・スナック菓子・携帯電話・お香・ノニジュース等、次々に調べてもらいました。
結果は×・×・○・×・×・×・○・○でした。チョコが○だったのは以外でしたが、チョコは好きなのでちょっと安心しました。
これらは、キネシオロジーの結果があっているのか、どうかは確認できません。
当たっていると言えばそうかも知れませんし、外れていると言われればそうかも知れません。
そこで、将来の事を聞いてみる事にしました、これなら時間が来れば確認出来ます。
この時、丁度もうすぐ仕事で人事が決まる頃でしたので、「今年は転勤があるか無いか?」と言う事を聞いてみました。「転勤する」と言ってから筋力を見ると×で「転勤しない」と言ってから筋力を見ると○と出ました。
ただし、この時転勤はしたくないと言う思いが強く、自分の心の中で「転勤する」と言いながら力が入らないイメージをしてしまい。「転勤しない」と言いながら力がしっかり入ったイメージをかなりしっかりとしてしまったのです。
「これで本当に正確な答えが出るのでしょうか?」トーマさんに聞いてみたところ「自分の意思では○だと思っていても×に出る事があるので大丈夫だろう」と言います。
更に「でも、未来の事に関しては、今の時点でその結果が一番いいという事なので、時間と共に自分が変化して行けば当然結果も変わってくる事も
ありますよ。」と言いました。 (この結果は一番最後に発表します。お楽しみに・・。)
うーん、それでは当たるも八掛当たらぬも八掛ではないか・・・と思っていたら。
キネシで未来が分かった?
「私は、失業してたんですけど、キネシで次の就職日が当たりましたよ。」と聞こえてきました。
丁度、その場に以前キネシオロジーをやって未来の出来事が当たったという人がいたのです。
早速詳しくお話を聞いてみると「私は仕事がどうしても自分にあわなかったんです。だから3ヶ月ほど前にあっさり止めてしまったんです。
その時は不思議な事に、この先どうしようとかいう不安は全く無かったんですよ。
だけど、女房も子供もいますしね、何もしない分けには行きませんでしょ。だから職業紹介所に毎日通ったんです。
でも中々条件の合う職って見つからないんです。そんなある日キネシオロジーで、いつになったら私にピッタリの仕事が見つかるかを調べたんですね。
そしたら○月○日と言った時だけ腕に力がしっかり入るんです。面白い事に一日でもずれると腕に全く力が入らないんです。
それからも職業紹介所に通うわけですが一行に決まりません。
そしていよいよ○月○日がやってきたんですね。いよいよ運命の日と言う訳です。
その日家に居ると、普段めったに連絡しない昔の知り合いから久しぶりに電話がかかって来ましてね。
事情を話すと、じゃあうちの会社で働かないか?と言ってくれたんです。私は前もってこの日に仕事が決まると知っていましたから『迷わずに、お願いします!』と返事したんですね。そうしたらその仕事が大当たり、私にピッタリだったんですよ。
今はもう楽しくて仕方がありません。キネシってすごいですよ。」
ほ〜、日付までピッタリ当てるとはただ事ではない、やはり凄いものなんだと改めて思い直しました。
「他に何か調べましょうか?」ここでトーマさんが聞いてきました。
「では折角ですから・・・本当に何でも良いんですよね?」「良いですよ。」
私自身の体験2
「では私が無の境地に至れるのは何時か調べてください。」
「あはは、やってみましょう!それでは私が無の境地に至るのは20××年です。って順番に口に出して言ってくださいね。」
私が無の境地に至るのは2003年です × 2004年です × 2005年です ○ ん?もう一度・・2005年です ○ おう! 2006年です × 2007年です ×。」
「どうやら2005年のようですよ。次に何月か見て行きましょう。また口に出して言って行って下さい。」 「1〜4月です ○おっ! 5〜8月 × 9〜12月 ×。」 「では、もう少しつめて行きましょう。」
「1月です × 2月です ○ おおお!! 3月です × 4月です ×。」 「どうやら2005年の2月にあなたは無の境地を体験するようですよ。」 「まさかその日に死ぬって事じゃあないですよね!」 「さあ、どうでしょう・・・・・・笑。」
「私個人の事だけでなく世界情勢等も分かるんですか?」とトーマさんに聞くと。「それはどうだか分かりませんがやってみましょう。」と
いう事でテーマを第3次世界大戦にしました。
まず、「第3次世界大戦が勃発するかしないか」で調べて見ると、「する」で○。
次にいつ勃発するか日程を絞って行く。2003年×2004年×2005年×2006年×2007年×2008年○ ん?もう一度 2008年○では2009年×2010年×・・
「どうやら2008年のようですね。では次に何月か見て行きましょう」
1〜4月× 5〜8月○ん?5〜8月○ うん。9〜12月×。では5月×6月×7月○ん?8月○んんん??。7月○うん8月○ん??
「う〜んどうやら2008年の7〜8月に第3次世界大戦勃発のようですね。」
これは当たるのでしょうか??いずれはっきりするでしょうが、こればっかりは当たって欲しく無いですね。
いずれにせよ、とても興味深い現象であり是非習ってみる事にしました。
キネシオロジーといっても先ほど言いましたように色々な方法があり沢山の先生がいます。
色々なキネシオロジーの方法を学んで自分なりの感覚を掴んでいきました。では早速、私なりの見解をご紹介していきましょう。
私のキネシオロジーに対する見解
キネシオロジーに対する捉え方は人によって様々です。
「これで診断出来るからもう医者なんか要らないかも知れない!」と言う人から、「キネシオロジーはあくまで健康法であって治療法ではありません、
体の反応は診断ではありませんし薬や手術その他の治療法の代わりでもありません。
治療の必要なクライアントは専門の医師に相談すべきです。」と言う人までいます。
確かに筋反射を利用して色いろな事がわかり、ますが、あくまでも健康法や能力Upの補助として考えるのが良いのでしょう。
何でも妄信してはいけませんね。軽く、楽しく行きましょう。
被検者は腕を真っ直ぐ前に伸ばして、検者が腕を押し下げます。こうして被験者の三角筋の筋反射を見て行きます。
ここでは、力比べではなく筋反射という所がポイントです。
この時、びくともしなければOKです。
腕が少しでも沈むようならばnot OKです。
ここで、キネシオロジーをやる際に、大切な注意点があります。
それは検者は意識を、「ニュートラル(中立)」つまり「無心」にしていないと正しい結果が出ないと言う事です。
つまり、偏見や色眼鏡(顕在意識)で物事を見ると、その偏見が結果に影響を与えてしまい、正しい結果が得られなくなるのです。
逆に言うと、キネシオロジーを上達させて行く過程は、施術者自身が「無心」になるトレーニングをしている事にもなります。
結果的に偏見を持たずに広い視野で物事の本質を見る事が出来るようになり施術者の可能性も広がって行くという訳です。
奥が深いですね。検者の為にも被検者の為にもなる訳ですから。
筋肉にしっかり力が入っている状態をOn、入らないで下がってしまう状態をOffと表現します。
筋肉反射テストをする前にまず、テストする筋肉がOKの時にOnになるかどうか確認が必要です。
ここがきちんとしていないと結果の解釈も全く逆になってしまうので大切な検査です。
何故こういう方法がいいのかははっきり分かっていないようですが、長年の経験則よりこういう方法にたどり着いたようです。
この時は、被検者は何も考えないで、ただ言われたままにするだけです。
その方法は何種類かありますが、その中の1つに任脈テストと言うものがあります。
人の前面には任脈と言う気の流れがあるらしく、その流れは下から上に流れていると言います。
この流れを整えてあげると、筋肉反射テストが通常Onになります。逆に、この流れを乱すように上から下になぞるとOffになると言う訳です。
これが逆になっている場合は修正作業を行います。
実験1
私は最近友人同士でこんな実験をしてみました。
これは実に面白いのですが、人が少し離れた所で2人が筋肉反射テストをやっているとしますね。
第3者が2人の内の被検者の方の任脈を視線で上から下に何回かなぞると、その被検者が何を調べてもOffになってしまうのです。
良くチンピラなどが、言いがかりをつけてからんで来る時「なんだこら!え〜馬鹿にしてるのかおい!」などと脅しながら、
まず相手の目を睨んで、そのままなぞる様に足先までなめ回していますね。
実は無意識の内に相手の任脈を乱して気を弱めていたのかも知れません。
・・・・私はからまれた事はございません、・・・・・念のため・・・・。
実験2
こうして前条件がしっかり整ったら、いよいよ実際に色々試してゆきます。
まずは物質的なものを調べて行きます。
被検者は目を閉じて先入観がなるべく入らないようにします。
目を閉じたまま調べたい物を反対側の手の上に載せてテストして、何が今の自分にとってOKで何がOKで無いか調べて行きます。
不思議な事に、被検者が頭で体にいいと思っている物が実はOKではなくて、悪いと思っている物が実はOKだったりします。
続いてイメージの世界です。
実際に物を手に持ったりしないで、物をイメージしてテストしてみます。 先ほど口に入れたり手に持ったりした物をイメージして行きます。
これでも調べる事が出来るんですね。つまり潜在意識の中では「イメージ」と「現物」との区別が無いと言えるのかも知れません。
五感でとらえられるか、とらえられないかの違いはある物の、どちらも同じエネルギーという事でしょうか。
ただこの場合の注意点は被験者はイメージを描いても、なるべくニュートラルでいる事です。
先入観が結果に影響を及ぼす可能性がないとは言えませんから。
次にもっと具体的に自分の望む状態をイメージして、筋反射をテストして行く事も出来ます。
催眠療法の所でも出てきますが、人間の潜在意識というのは氷山で例えると海面下にもぐっている大部分に相当し、
顕在意識は海面上に出ているほんの氷山の一角に過ぎません。 ですから顕在意識がどう思っていようとも潜在意識で思っている事が現実世界に強く影響を及ぼしてきます。
検者の心得
被検者の問題に深く入って行き、彼らが抱えているストレスや問題に直面すると、検者はつい個人的な主張や要求、意見、情を持ってしまいがちです。
検者自身の問題もそこに投影されてくるからでしょうか。
でも、これは結果を不正確なものにしてしまいます。ニュートラルである為のコツは、出来事を両極性を持って見る事をやめる。
つまり「良い・悪い」と判断する事を止める事です。
また、答えと言う物は自分の中にあるものです。その答えを引き出すのが正にキネシオロジーの役割なのですから検者の意見はこの際どうでもいいのです。
また、例え正しい答えであっても、それを外から与えてしまう事は、その人の為になるとは限りません。
自分で答えや気付きを得る体験のプロセスこそが大切なのではないでしょうか。「魚を与えるのではなく魚の釣り方を教える」と言う例え話がありますが、
安易に魚を与えてしまうと、依存してしまって自立できなくしてしまうのです。
応用編
さて、今まで三角筋だけを使った筋反射テストを見てきましたが、三角筋だけでなく全身の大きな筋肉群の筋反射を系統的に見て行く方法もあります。
全身の筋反射を系統的に、それぞれ調べて行った後Offの結果が出た所は、その筋肉に対応した、『体表の(つぼに似た)反射点』を刺激してみます。
面白いことに、この『反射点』を刺激するとOffだった所がOnに変わってゆきます。こうして全身のバランスを整えて行く事も出来るのです。
この方法には色々な応用があります。それがキネシの面白い所でもあるのですが、『反射点』を対応させてエネルギー調整する他にも、『経絡』を対応させてその流れを整える方法などもあります。
人間の体には目に見える流れ(血流)だけでなく見えない流れ(気脈など)も存在しています。
無意識の内に自然の流れ(見えないエネルギー)をせき止めてしまい、エネルギーが滞ってストレスを生み出しているとも考えられます。
キネシオロジーのワークでこの見えない流れを視覚化して、この滞ったエネルギーの流れを整える事で体のバランスを整え、ストレスを開放して行く事が出来るとも言えるようです。
私達は自分の周りに起こる出来事を顕在意識で「良い」「悪い」と勝手に判断し、つい逆らってしまいます。
そして周りに起きた出来事(自然の流れ)に抵抗する事でストレスが生じてきます。
つまり自分でストレスを生み出していたとも言えるのではないでしょうか。
キネシオロジーの技術をマスターして行く過程で『無心』である事が要求されます。
顕在意識での判断を極力なくしてゆくのです。
これが出来るようになると周りの出来事を判断しなくなりますから結果的に抵抗せずに自然の流れに身をゆだねる事が出来るのではないでしょうか。
この様にキネシオロジーを上達させる過程で検者自身もストレス少なく楽に生きれる様になっていく事が十分考えられるのです。
実験3
最後に、私はこんな実験もしてみました。
なるべく鮮明にイメージして下さいね。
「頭の上に大きなまばゆい光の塊をイメージします。
そしてあなたの頭のてっぺんからコンセントが伸びて行きその光の塊にスッと差込ます。
すると光があなたの全身にどんどん流れ込み体中をスッポリと包み込んでしまいます。
次に足はしっかりと大地を踏みしめて体に入り込んできた光のエネルギーをそのまま大地に下ろしてゆきます。
その光は無限に頭の上からあなたを通り大地へ廻って行きます。」
さあ、そのイメージがしっかり出来たら筋肉反射テストをして見て下さい。
どうですか?しっかり「On」になっていませんか。
エリザベス・キュブラーロス博士
エリザベス・キュブラーロス博士はシカゴ大学精神医学部教授の経歴もある世界的に著名な科学者で、「死の臨床」という分野では世界の第一人者です。
ロス博士は色々な臨死体験(意識不明状態で死の淵をさまよった結果、奇跡的に助かった人達の語る体験)や多くの子供達の死に関わるうちに
魂の不死と死後の生を確信するようになります、そしてその時の状況を次のように語っています。
「私達が肉体を離れる時、私達は存在自体が超意識になるのです。その後筆舌に尽くしがたい程の光が見えてきます。
この光をほんの少しでも見た瞬間に全知を得ます。
そしてその光に近づくと無条件の愛にスッポリ包まれるのです。」
人間は死を迎えると、肉体を離れた意識体が宇宙(光)と1つになってゆくと言っています。
私達は本来自然や宇宙から切り離されて存在している訳ではなく、自然や宇宙の1部として存在しています。
決して孤独な存在ではないのです。宇宙と自分を切り離して孤独だと考えていると宇宙のエネルギーが入ってきません。
この光(宇宙)と繋がる事を鮮明にイメージする事で、宇宙の無限のエネルギーが注いで来てそれが、
筋反射で見るとしっかり力が入っていると言う事になるのではないでしょうか。
ロス博士は死を迎えた後に肉体を離れ宇宙と1つになると言いますが、生きている時も気が付かない(意識出来ない)
だけで宇宙と1つの存在であるのではないでしょうか。
つまり死の瞬間に、顕在意識(自我)が薄れて気付かなかった宇宙との一体感に気が付くようになっただけとも考えられます。
そしてその時感じる「無条件の愛」とは正に「宇宙のエネルギー」とも言い換えられるのです。
孤独感や、寂しさというのは正に宇宙との分離を感じた時に生まれるのではないでしょうか。
そんな時これをイメージするときっと元気になってくるでしょうね。
自分は孤立した存在ではなく宇宙(光・愛)にスッポリ包まれ同化ているのですから・・。
何よりも「(心・体の)健康は結果オーライ」です。どんな手段をとろうとも、少しでもより健康であれば良いですね。
人生楽しみましょう!
O-ringテストの動物実験
O-ringテストの動物実験例を挙げておきましょう。(昭和大学での実験)
人間の場合、異常部位に刺激を与えるとO-ringが開いてしまいます。
ではO-ringが作れないウサギではどうなるのでしょう。
そこで、ウサギに薬品を飲ませて十二指腸潰瘍を作り、ウサギの親指と人差し指に相当する脳の部分に電気刺激を与えてみると、
指の筋肉が収縮して筋電図が波打ち始めます。そして、十二指腸潰瘍の近くの皮膚をピンセットで軽く摘んだ瞬間、手の指に相当する所の筋電図がサッと消えてフラットになってしまったのです。
つまり人間なら筋力が抜けてO-ringが開いたという事が動物実験でも証明できたと言うわけです。
【未来医療オ-リングテスト より抜粋】
キネシオロジーの科学研究
アプライド・キネシオロジーにおける「筋テスト」に関する客観的科学研究は文献的にも極めて限られていますが、ここで1つ紹介しておきましょう。
1999年、精神医学者のD.A.Montiらは、相反する認識による心的刺激が筋テストに影響するかどうかを実験した。
方法として、89例の健康な学生について、例えば自分の名前(My name is 〜)であるとか、国籍(I am a 〜 citizen.)等について真実を陳述した時と、
虚偽を陳述した時の筋テストを三角筋においてコンピューターを接続した力量計にて測定しました。
その結果、真実を陳述した時の方が虚偽を陳述した時に比べて、力量において約17%、筋力の持続時間において59%勝っており、
統計学的にも有意差を確認したといいます。 即ち、陳述が真実か虚偽かによって脳活動に変化が起こる可能性を実証したのです。
同様の脳における変化は脳波についても研究され、虚偽の陳述を繰り返した場合のみ出現する波形が報告されています。
この虚偽を陳述した時の脳活動の変化についての詳細は未だ不明ですが、
Montiらは運動領野への一種のbiofeedback機構が関与している可能性をあげています。
つまり、「虚偽を陳述する」と言う心的動揺が神経ネットワークにおける信号を減衰させている可能性があるのではないかと言うのです。
さらに、被験者が調べる対象(物)に関して、目隠しされている場合でも、
無意識の領域で同じ事が起こっている可能性があると考えられるのかも知れません。
【アディクションと家族 第18巻4号 537-549 2001年12月】
結果発表!
結局私はこの年、転勤する事になったのでした(笑)。
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